路上、お邪魔ですか?展

シルバーウィークの最終日、気になってた展覧会の一つに行ってみた。
渋谷区立松涛美術館、名前は知っていても訪れたことのない美術館で、路上観察学会創立40周年関連の展覧会が開催されている。

渋谷駅を降りたら109の方へと歩いて、東急文化村のところを左折するのだけれど、東急本店が無くなっていた。
というか、この辺りを歩くのは、何年ぶりなんだろうか。
もしかすると、20年ぐらい来ていなかったかもしれない。
いや、2000年以降、来たことあったっけ?
そんな感傷に浸る暇も無いので、松濤方面へ坂を上がって行く。
何だか観光客っぽい人は交差点で止まって写真を撮っているし、若い男は韓流ファッションっぽいテイストばかりな気がする。

15分ほど歩いてついた松涛美術館。
いつも通っている上野辺りとはちょっとテイストが違うような?
入館料に使えるのは、現金と渋谷区のハチペイのみ、というか、ハチペイって言うのか。
財布にあった最後の千円札を出して、こりゃ何処かでお金下ろさないとなぁ、とか考えてたら、受付の人に
「一般ですか?一枚ですか?」
と怪しまれてしまった。
入って1階にはこんな花輪が出ていた。

順路は、2階、地下1階、1階の順らしい。
エレベーターで2階に上がる。
上がったところでビデオ上映されていたのは、ギリヤーク尼ケ崎の舞踏だった。
名前ぐらいは知っているが、こうしてみるのは初めてに近い。
少し見てから、進んでいくと路上観察学会の展示である。

学士会館で行われた路上観察学会創立記念式典でのインタビューや、NHKでの紹介番組のビデオが流れてる横で、超芸術トマソンの写真展示があった。
赤瀬川原平の著作で見た物件の写真が展示されている。
それだけじゃなく、トマソンの報告書の実物、飯村昭彦の麻布谷町の無用煙突の拓本、林丈二の様々なコレクション、藤森照信の建物のかけら、路上観察学会メンバーの著作など、回顧展的な展示となっていた。
隣の一室では鈴木康広のグローブジャングル(回転式ジャングルジム)の投影作品が展示されていた。
白い細いパイプで出来た模型を勢いよく回すと、そこに実際にグローブジャングルで遊んでる子供たちの映像が投影されるという作品である。
子供の頃、遊んでいたこの遊具はどんどん撤去されて、渋谷区には皆無だそうだ。
言われてみれば近所にあったのも、今は無くなっている。
ぐるりと回廊を通り、階段を下りて地下1階へと向かう。
階段の途中、藤森照信の作成した茶室の模型が飾ってあった。
地下1階では、Chim↑Pomの国立台湾美術館で行われた「道を育てる」イベントの様子がビデオ上映されていた。
現代アートとしてのコンセプトと表現については理解できるのだけど、好みではないのでさっと観て過ぎる、
次の部屋には、山田脩二、迫田尚子、児玉房子、ダニエル・エヴェレットらの写真作品が並ぶ。
デモで占拠されている路上を写したもの、路上生活者を写したもの、路上の記録でもあり問題の告発でもあるということだろう。
そして、銭湯山車巡行部の廃業してしまった銭湯の名残を集めて山車に仕立てた展示である。
懐かしいケロリンの桶なども見える。

観て回ったのは1時間ほどだったけれど、路上とは何か、そこでは何が起きていたのか、人々にとっての路上の意味を問いかける、なかなか面白いキュレーションだと思った。

帰りは松濤の高級住宅地を抜けて、宇田川町から代々木体育館を抜けて、原宿へ抜けた。
原宿の駅前、明治神宮の目の前では、トルコのSazを弾き語りしている人がいた。
何だかアジア感が増してるなぁ。

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