書初め

1月2日は書初めを行う。
とは言え、特別なことをする訳でもなく、試筆会に向けた練習を行う。
(例年このパターンのような気がするが…)
今年は20字の詩文の草書とした。
一度、下書きをお師匠さんに見ていただいているので、その添削結果を隣に置いて書いてみる。
幾つかの指摘を頂いているので、そこに注意を払う。
1枚目は、字間のバランスが取れずに、1行目で失敗した。
普段、14字を書いている所為か、字粒が大きくなりすぎたようだ。
2枚目を書いてみるが、どうもバランスが悪い。
何かちぐはぐな印象だ。
太い線、細い線がしかるべきところに収まっていない。
その一方で、一本調子になってしまうところがある。
線の流れと肥痩のバランスが悪い。
今更ながらに、右斜め下への線から、上に上がり、左斜め下に向かう線で構成する字が、横に並んでしまったことに気づいた。
尚且つ、2つの点で表す字が目に付く。
連綿が6箇所もあって五月蝿い。
もう一枚書くが、どうにも納得がいかない。
そこで1字目と2字目、16字目と17字目の連綿を外し、2字目をやや行書寄りに、6字目の草体を別のものに差し替えて、もう一枚書いてみる。
すると、何か今までの違和感が少し解消される。
次は字形の肥痩、中心の取り方、一字の中での肥痩、渇筆と潤筆、連綿の間合い、と細かな注意を払いながら、全体の流れを見せていく。
書いては下げて全体を見てもう一枚書く、とやっているうちに、2時間はあっという間に過ぎている。
まあまあ見れるものになったような気がする。
あとは、大勢の方が見ている中で、同じように書いて見せることができるかどうか。
もう少し練習すべきかもしれない。

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