TOKYO書2013展+現代の書のあゆみ展

年始早々、「TOKYO書2013」展と、同時開催されていた「現代の書のあゆみ」展を観覧してきた。

まずは、「TOKYO書2013」展なのだけれど、何と言っても展覧会の名称がいただけない。
副題に「公募団体の今」とあるが、いったい何を意図した展覧会なのか、判らないと思う。
そして、見た後でさえ、企画者の意図は判らない。
主催は東京都美術館なので、専門のキュレーターが企画したものだと思うのだけれど、協力、後援の各団体にその意図が伝わっているのだろうかと思わざるを得ない。
各団体から数名ずつ、作品を出品して貰って並べているのだけれど、何か統一されたテーマのようなものは見えにくく、ただ並べただけのように見えてしまうのはもったいないと思う。
様々な団体があるのですよ、というショーケース的な意図だとしたら、団体数は少なすぎるし、かといって、何らかのコンセプトに基づいて選ばれた諸団体だとしたら、そのコンセプトは何だったのだろうか。
いずれにしても、38作家の96点も作品が並んでいるのに、勿体無い展覧会だと思った。
「TOKYO書2014」展はあるのかどうか、頼りなく思う。

会期 : 2013/1/4~1/16
会場 : 東京都美術館 公募展示室 ロビー階第1、第2
観覧料 : 500円

同時開催で、「現代の書のあゆみ」展もあるのだけれど、こちらは地下3階のギャラリーBである。(ロビー階は地下1階なので、2階分降りるのである)
こちらは、東京都美術館収蔵のコレクションから20点の作品が展示されている。
漢字、仮名、前衛と大きく3ジャンルとして並べられているのだけれど、その意図は判り易い。
大きな3ジャンルという潮流と、その中での代表作家として並べられているのだな、と理解すると、もっと見てみたい気がする。
そして、幾つか写真で見たことのある作品もあったが、やはり実物は違う。
実物を見ることが出来ただけでも、見る価値があったと言えよう。


会期 : 2013/1/4~1/16
会場 : 東京都美術館 公募展示室 ギャラリーB(地下3階)
観覧料 : 無料

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