漢和辞典が欲しい

家にある漢和辞典は、三省堂の「新漢和中辞典」なのだが、最近、これが使いづらいように感じている。
もう何十年と使っていて、いまさらなのだけれど、字を引き難いように思う。
学生の頃は、何とも思っていなかったのに、最近そう感じるのは、字典の部首索引とちょっと異なるからだろう。
作品を作る上でよく引く字典は、西東書房の「五體字類」か角川書店の「書道字典」である。
どちらにしても、ベースとなっているのは清代の「康煕字典」だ。
どうやら、三省堂の「新漢和中辞典」は、これと異なっているようだ。
ということを、いまさら気付くのも何なのだけれど、一度気になるとそれは無かったことには出来なくなる。
学生の頃に漢和辞典を引くのと、書作品を作る上で漢和辞典を引くのでは、やはりちょっと使い方が異なる。
今まで引いた字が無かった、ということは無いのだけれど、漢和辞典を買い足そうかと考える。
といっても、大修館書店の「大漢和辞典」を買うほど、スペースもお金も余裕は無い。
白川静の「字通」「字訓」「字統」の3部作というのも魅力的だが、この3冊だけで6~7万円かかってしまう。
今まで、三省堂の「新漢和中辞典」で引けなかった字は無いので、同規模の辞典で良さそうだ。
どうやら、索引の共通性から、使い勝手が良さそうなのは角川書店の「新字源」のようだ。
収録されている字も、12,000字程度あり、三省堂の「新漢和中辞典」と比べても、ほぼ変わらない。
編者の小川環樹氏は漢詩の本の注釈で、時々名前を見かける。
あとは店頭で見て、使い勝手や見易さを確認しようかと考える。
ここまで調べてきて、「新字源」の「新」が気になる。
どうやら、簡野道明の「字源」に対する「新」ということらしい。
「字源」は漢和辞典の古典との評価も高いようだが、どうやら絶版中のようだ。
手に入らないとなると、ますます気になる。
ふと、だったら、「康煕字典」そのものを手に入れるのはどうか、という気にもなる。
気になるが、そもそも漢文とは言え中国語を、すらすら読み下すほど語学力もない。
だいぶ本来の目的から外れてしまったのだけれど、やはり「新字源」を見に行こうかとちょっと考えている。

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