第62回書海社展 作品提出

ようやく、書海社展の作品が出来上がった。
選文してから3ヶ月、書き始めてから、2ヶ月ぐらいだ。
(この場合、擱筆と言うべきだろうか?)
こうして終わってみると、まだ書き足りないような気もするし、これ以上書いても崩れてしまうような気もしている。
つまり、書きすぎてしまうと、変な慣れのようなものが出て、悪い意味で、「手慣れた」感じの手先のものになってしまうようだ。
それはただ、未熟なだけかもしれないのだけれど、ともあれ、ちょっと書き足りないぐらいが、ちょうど良いのかもしれない。
二八が3枚ともなると、一組書き上げるのに2時間半弱かかり、筆はぼろぼろになる。
出来るならば、一日中でも書いていたいが、墨だって足りなくなる。
優雅な趣味だと思われがちだが、案外、体力も気力も消耗する。
そんなことを書き連ねていても、何も意味もないので止めておこう。
今回の作品の見所をここに載せようかとも思ったが、自分でも良くわからない。
狂草風、明清調、行草混在、と、幾つか仕掛けはあるのだけれど、やはり全体の流れがどうかと思っている。
書いているときはあまり意識できていないのだけれど、展覧会場で映えるのはやはり、全体の流れが感じられる作品ではないだろうか。
作品の中に流れの緩急があって、芯がピシッと通っている、そんな作品である。
たいていは、自分の作品を会場で見るとがっかりするのだが、今回はどうだろうか。

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