2015年を振り返る

今年は台東書道展で文部科学大臣賞を受賞したことが、何といってもいちばんの出来事だった。
賞を取るのが書を続ける目的ではないが、自分の書を誰かに認められたということは、やはりとても嬉しいことだ。
そして、色んな方からお祝いの言葉を頂戴した。
友人や書道関係だけでなく、ネットを通じて知り合った方にまで及んだ。
やはり、今年の締めくくりとして、改めてもう一度、お礼を申し上げたい。
皆さん、どうもありがとうございました。
そして、もうひとつの出来事は、書海社同人選抜展への出品が出来たことだ。
会場は鳩居堂画廊という格式の高い画廊に、自分の作品を展示できるということは、かなりうれしいことだった。
また、他の展覧会は、例えば二尺×八尺といった、ちょっと大き目の規格での作品となるのだが、この同人選抜展では小品を出品する。
大きくても半切程度までの大きさであれば、どのような作品でも良い。
だが、どのような作品でも良いということは、どのような内容を書くのか、どのような書体で書くのか、紙も墨も筆も雅印も、全てが表現であり、私の力量が試されているということだ。
その結果どうだったかは、会場に見に来ていただいた方に、率直にお聞きしたいところでもある。
作品自体はLOMO風に撮影し、tumblrに投稿した。→コチラ
それ以外の活動となると、今年もあまり展覧会を観に行けていない。
もっと色んな書を観て、自分の中に取り込んでいかないと、やがて行き詰ってしまう気がしている。
独りでできることなど、たかが知れているということに、もっと気をつけるべきなんじゃないか、というのが、この数年書いて来ている中で感じている。
毎年のように年末になると自戒しているのだが、なかなか時間を作るのも難しいところだ。

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