書初め

書初めだからということで、1月2日に書いていたこともあるけれど、最近は忙しくてそんなことも出来てない。
書初めと言いつつ、1月締め切りの課題なので、昨年の12月から書き込んでいるのもあり、あまり新鮮味は無い。
以前は新年会の席上で、皆さんに見られながら書くこともあったけれど、色んな事情があってそういう書初めも今は無い。
その頃の先生は、墨場必携を見て、その場で即興で草書に崩しながら、作品を作っていた。
それだけ字に対する素養と、作品に対する感性がないとできないのだろう。
今の私が出来るかというと、まず無理だろう。
とはいえ、何度か皆さんに見られながら書いたことはある。
やはり書く前は少し緊張するのだけれど、不思議と下敷の上に座って、紙を折り、筆を墨に浸し、穂先を研いでいくうちに、心が落ち着いてくる。
あとは書きたい様に書くだけになると、あまり周りは見えていないで、自分の中に没入している感じだったと思う。
そういった体験も、実は書の醍醐味だと思う。
機会があれば、またやってみたいとも思う。

さて、写真は今年の書初めである。
詩文は
 「煙色春帰揚柳底 雨香紅入杏花初」
春の長閑な景色の詩だ。
たまにはこうして、展覧会に出品するもの以外の自作を公開してみることも、今年は多くしようかと思う。

皆様、今年もよろしくお願いします。

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