鷹箋

半切の紙が切れたので、新しい紙を買った。
紙は書いてみないと解らない。
店によっては、試筆できるところもあるし、何か書いてあるのをサンプルとして置いてあるところもある。
しかし、筆で書いてみるまでは、やはり解らない。
だがそんな事を言ってても、紙は買えない。
なので、半分は勘で買っている。
今回は「鷹」という紙を選んでみた。


作品の反故で、ちょっと説明する。
既に手の影が写り込んでいるが、スマホのカメラで接写できるのは、これぐらいが限界か。
いまひとつ判りにくいと思うけれど、筆の滑りはなかなか良いが、あまり滲みの無い紙だった。
横画から上がって折り返して下りてくる辺りは、運筆が止まり穂先が揃うのを待つので、大抵滲むのだが、あまり滲んでいない。
ぐるりと回して右から下ろす辺りは運筆が速いが、墨の濃淡は見えるようで見えない感じだ。
ちょっと薄くても、濃く見えるかもしれない。
もしかすると、墨汁を使った所為かもしれない。
でも、最後の跳ねの辺りの掠れ具合は悪くない。
半年ぐらいはこの紙を使うことになるので、徐々に試してみたい。








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