漢字のなりたち展(子供向け)

今年の書道博物館の企画展は、古代文字に焦点を当てた展示とのこと。
FaceBookやTwitterで事前に聞いていた時から、ちょっと楽しみにしていた。
いつもの通り、山手線に乗って鶯谷で降りる。改札を出るとちょっと違う世界の感じがする。
山手線の駅は、ひと駅毎に異なった世界があるのではないだろうか。

それはともかく、古代文字である。
前期は子供向けの解説であるが、展示してある資料は本物である。
まずは約3,300年前の甲骨文から始まる。
獣骨に刻みをつけて、象形文字の体を成している。
長さ1cmあるかないかの小さな刻みを組み合わせである。
主に祭祀で使われたのか、未来を占う内容が多い。

文字を書く以前は、文字を刻んでいた。
元来、文字の持つ呪術的要素は、刻むという行為に端を発しているからなのかもしれない。
時代的には殷時代から三国時代までの、甲骨文字、金文、石碑を通して文字の歴史を振り返っている展覧会である。
甲骨文や金文の貴重な資料を観ることができると共に、秦代を舞台にした「キングダム」や「三国志」の世界にも触れている。
子供の夏休みの自由研究にも良い企画展かと思う。
9月以降の大人向け展示も楽しみである。





























そういえば、余談なのだけれど、鶯谷駅前の交差点を渡る時に、やたらとキョロキョロしている男がいた。
信号が青になって、横断歩道を渡り始める。
さっきのキョロキョロしていた男を追い抜かして、書道博物館の方へ向きを変えていくと、後ろから
「俺の前を歩くんじゃねぇ!おう!そっち行け!そっち行け!」
との声が聞こえた。
これは、挙動不審どころじゃなく、ちょっとイカれた奴だったようだ。
そういやさっきすれ違った外国人の方が、妙な表情をしていたのは、あいつのせいだったのかもしれないと思った。
まあ、でもこれはよくあることだ。
先日も、頭に血が上ったのか、突っかかってきた大人が2人もいた。
性別も年齢も関係なく、まったく世知辛い。

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