三題話

文章を書く練習をしないと、上手くならないような気がするので、たまには書いてみようと思う。
ペンを取る訳でもないのに、「書く」という言葉を使うのはちょっと違和感もあったのだけれど、文章を作る行為を表す言葉としてはやはり「書く」というのが正しいような気がする。
とは言え、何か鯱張った主張をするのも暑苦しいので、三題話でもしてみようかと思う。
落語の三題噺のようにはいかないけれど、上手く落ちが付いたらご喝采。
 
最近、蔵前に気になる店がある。
店の名前は「カキモリ」 、HPはコチラ
雑居ビルや古い民家の多い路地の中で、大きなガラス窓が目立つ店である。
様々な紙やインク、ペンが並んでいる。
ペンはボールペンや万年筆、マーカーなどもあるが、鉛筆はない。 
確かクリップなどの小物もあったかと思う。
そしてオーダーメイドでインクやノートを注文することもできる。
店内の中央に店員さんのいるスペースがあって、オーダー等を受け付けているようだ。
ぶらぶらと店内を眺めて歩くのも楽しいが、このご時世なのであまり用もなく手に取ったり、長居したりするのはお店の迷惑になりそうではある。
 
何度か訪れているうちに、自分でも何か書いてみたくなる。
何本か万年筆やボールペンを持っているが、今使えるのはPARKERのSonnetである。
ちょっと前に買ったブルーのカートリッジを挿してある。
PARKERの青は綺麗なのだけど、別の色のインクを使ってみたくなる。
そこで見つけたのが、PILOTの「色彩雫」、HPはコチラ
同じ青でもニュアンスの異なるインクが色々あったので 、「月夜」を買ってみた。
青の中に微かに緑と黒のニュアンスがあって、華やかというより静けさのある色合いだと思う。
だが、これを使う万年筆がない。
ガラスペンも検討してみたが、工芸品的な繊細さがあって扱いが難しそうなので諦めた。
どうやらペンとインクは同じメーカーの方が良いというのと、低価格ながら評判の良いPILOTのKAKUNOにインクコンバーターを付ける事にした。
スケルトン軸を選び、インクも見えるようにした。

さて何を書くべきなのか。
文筆業でもないし、手紙を書くということも殆ど無い。
日記をつけるようなまめさも無い。
そこで思いついたのが、思い出話を書き残しておくこと。
父母、祖父母から聞いた家族の事、亡くなった友人の事、今まで住んだ街の事、旅の思い出など、きっとこれから忘れてしまう事を書き残しておこうかと思った。
それは何の役にも立たないし、誰かに読んでもらうためのものでもなく、ただ書くだけの文章である。
 
結局はオチは無い。
なので徹夜明けに勝鬨橋の上から撮った夜明けが綺麗だったので貼ってお終いにしよう。

 
 

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