書道博物館・没後700年 趙孟頫とその時代―復古と伝承―

先日、東京国立博物館との合同企画のこの展覧会の、書道博物館側の展示を拝観してきた。
趙孟頫の作品は、国立博物館よりこちらの方が多かった。
真筆は数点ながら、拓本が多く展示されている。
また、ケースが小さいため作品までの距離が近くなり、細部まで見ることができるのも良い。
趙孟頫の線の強さ、草書の字形は、宋代からの繫がりというより唐代のスタイルに繋がっているように思う。
小一時間ほど拝観したものの、一気に全部を消化しきれないような気がして、もう一度、観に来なければいけないと思った。
 
後日、書海社展の準備日程に変更があり、 時間ができたので再訪した。
平日の午前中だったので他に観覧者もなく、じっくりと拝観した。
各拓本も良いのだけれど、細楷の真筆「楷書漢汲黯伝冊」がとても良い。
やはり線の切れが美しく、ケースの中にあるし貴重なものなので出来はしないが、次の頁を繰りたくなる。
こういう線を書けるようになるといいのだけれど、なかなか難しい。
 
 

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