書道博物館「美しい楷書」展 ※終了済※

 

6月28日~10月23日で書道博物館にて、開催していた。
会期中、何度か訪れた。
大型ケースの大軸は、前期が柳公権の玄秘塔碑、後期が虞世南の孔子廟堂碑と顔真卿の千福寺多宝塔碑だったが、いずれもいつまでも観ていたいような素晴らしい楷書だった。
他にも欧陽詢の九成宮醴泉銘、龍門二十品の拓本、文徴明や董其昌の尺牘などもあり、様々な楷書を見ることができた。
楷書は一番新しい書体であり、最も完成された美しさがあるのではないかと思っている。
だが、楷書の美しさとは、完成された楷書だけに宿るのではなく、その途上にある楷書にもそれぞれの美しさがあって、それはヴァリエーションでもあり、系統樹のようでもある。
様々な楷書の美しさに触れることができる展覧会であった。

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