博物館に初もうで、寛永寺根本中堂、黒田清輝記念館

年初の恒例行事になりつつあるけれど、1月3日に東京国立博物館へ行ってきた。
「博物館に初もうで」と銘打って、干支にちなんだ展示があったり、限定のプレゼントがあったりする。
去年は裏口から抜け出して、寛永寺の根本中堂に初詣をした。
今年は最近買ったOlympusのE-PM1に、Zuiko28mmF3.5のオールドレンズを付けて、テスト撮影も兼ねてみた。
天気も良かったので庭園を歩いたりしながら、良い光の感じを探してみた。
他にも撮影したのだが、マニュアルフォーカスが災いして、ピンボケが多いうえに、露出設定が上手くいっておらず白飛びしていたり、絞り設定が上手くいかずに何を撮りたいのか分からない画像になっていたり、写真は写真で難しい。
フィルムの頃のように、何千円とどぶに捨てるようなことは無いけれど。
いつもの東洋館4Fでは、張瑞圖、倪元路、王鐸、傅山など明代末の書が展示されていた。
特に張瑞圖の2行の大軸(10尺?)は見応えがあった。
法書全集で見ていた倪元路の実物はもっと繊細な感じもあり、ちょっと意外に思った。
ミュージアムショップでは椹木野衣氏のダダイズムの本と台北故宮博物館展のカタログに惹かれたが、買わなかったのを後悔している。
そして、寛永寺根本中堂へ行って散華を貰おうと思ったのに道が分からず、すごすごと帰ることにした。
そんなこともあって、週末の1月8日にも訪れた。
撮影練習も兼ねて根本中堂へ向かった。
人出も少なく、ゆっくりと参拝したのだけれど、小銭が全く無く、かといって賽銭箱に1万円札を放り込むほどのお金持ちでも無いので、気持ちだけ納めてきた。
根付付きお神籤も引けなかったのが残念である。
ぶらぶらと東京国立博物館まで歩く途中の、黒田清輝記念館に寄ってみた。
近代日本洋画の大家で美術の教科書に出てるような画家だが、今まであまり興味は無かった。
建物は東京文化財研究所の旧庁舎らしい。
古めかしい階段に、外から差し込んでいた光を写してみた。
期間限定で公開される特別室で、黒田清輝の「湖畔」や「読書」「智・感・情」の実物を観覧することができた。
ふらっと寄っただけだったが、やはり本物の作品が持つ力のようなものは素晴らしい。
写実的な絵画は何となく敬遠していたが、やはり良いものは良いという当たり前の感想を持った。
そして、東京国立博物館に再訪し、中国の書のコーナーで張瑞圖を堪能した。
それにしても、もう少し写真が上手くなりたいものである。
ピントが合わないのは、液晶での表示に慣れていないというのもあるが、まぁ、それだけでもないとは思う。


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