鯉の文鎮、他

 展覧会に行かないとブログを書かないような感じになっているけれど、そんな積りもなく、更新頻度を上げていくのが今年の目標だったので、ちょっと身の回りの文房四宝のことでも書いてみようかと思う。
家で作品を書く場合に使っている、いくつかの文鎮である。
この中でも、出番が多いのは真ん中の鯉の文鎮である。
鋳物でできた緑色の500gだろうか、半紙の幅ほどの長さである。
これは小学生の頃、書道教室で皆勤賞に頂いたもので、もうかれこれ40年前、いやもっと前のものである。
長年使っているので全体の緑色は落ち着いたどころか剥げてしまい、地金が見えてそれも手垢で錆びついているといった感じになっている。
子供の頃は、風邪は引くし、今となっては思い出せない程度の色んな事情があって、なかなか皆勤賞は貰えなかったのだけれど、今年は皆勤賞を貰うと決めた年があって、それで貰った記憶がある。
ここ何年かは、皆勤賞でない年の方が少ないかもしれない。
文鎮は、使い勝手も何も、紙に乗せて押さえてくれれば良いので、強いて言えば、筆圧で紙を引いてしまうのを止めてくれれば良いので、十分に役に立っていると言える。
その上の茶色の古銭文様の文鎮は、先生から頂いたもので大きさがほぼ同じなので、お手本や下書きを押さえるのに使ったり、時々鯉と入れ代わったりしている。
そして手前の緑色の小ぶりなのは、文福茶釜の文鎮である。
茶釜から頭と尻尾が出た狸の鋳物で、小さいながらもずしりと重い。
これは小さな紙に下書きをしたり、扇面の作品を書く際に使っている。
他にも鋳物の文鎮がいくつもあるし、黒檀に鉛を入れたものや、石を切り出したもの、陶器で出来たものなど、いくつもあるのだが、この3つの出番が一番多いのだ。

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