Jupiter8 50mm F2

久しぶりにデジカメを動かしてみたら、電源が入らない。
バッテリー切れかと思って、取り出そうと思ったら取り出せない。
これはまずいんじゃないかと四苦八苦して何とか出したところ、リチウムイオン電池が膨張していた。
しかも後から買った予備の安い互換品の方だった。
メーカー純正の方は何ともないが、中古で買ったのでだいぶ古いと思うのだけれど。
そんなこともあって、久しぶりにカメラを持って出かける。

今日は旧ソ連製のJupiter8 50mm F2。
LマウントライカコピーのZorki 3Mに付いていたのを取り外して、マウントアダプタでマイクロフォーサーズに変換しているので、だいたい100mm換算の画角になる。
最小焦点距離が1mもあるので、他のレンズより使いづらい。
このJupiter8は、ドイツのカールツァイスのSonner 50mm F2のコピーらしい。
ネットで調べると1954年~56年に製造されたカメラのようなので、もう70年近く前のレンズのようだ。
カメラを手に入れたのは90年代に東欧・ソビエトカメラ専門店で、渋谷の雑居ビルにあった小さい店だった。
どうやってその店を知ったのかは覚えていない。

先生の家に今月の課題を届けて、その足で上野の方へと向かう。
合羽橋本通りから見えるスカイツリー。
F8ぐらいまで絞っていたので、スカイツリーだけじゃなく看板にも焦点が合っている。
しかし開放値F2の大口径のレンズなので、開放で撮らなかったら良いところが出ないんじゃないかと、以降はすべて絞りはF2で撮ってみた。
道端の花もF2
百日紅もF2
たぶん右の方の花だけがピントが合っている。
喫茶店の窓辺に飾ってあったものたち。
人形にピントを合わせているけれど、ガラスの反射が写り込んでいて分かりにくいかも。
奥に三島由紀夫の豊饒の海4部作のハードカバーが並んでいるが、しっかりぼけて読めない。
焦点距離が長いけれど、100mm相当の画角なので、けっこう烏に寄れている。
くちばしにピントを合わせているけれど、こうしてみると失敗しているかもしれない。

閉店した喫茶店の食品サンプルを斜めに撮ってみたら、左側奥の方しかピントが合ってなかった。
夕焼けの空の色の写りは淡い気がする。
マウントアダプターのせいなのか、そもそもレンズが壊れているのか、無限遠にピントが合わなくて、レンズ本体の距離表示で20mぐらいになっている。

デジカメはOlympus E-PM1。
取説をちゃんと読んでいなくて、たぶんポップな色味のフィルターがかかっているような気がする。
フィルムで撮っていた頃は、もうちょっと薄味のさらっとした色合いだったような記憶がある。
ともあれ、もうちょっとこのレンズで色々撮ってみようと思う。

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