年初恒例の東京国立博物館と台東書道博物館の合同企画展で、今年は「明末清初の書画」と題して行書、草書、南画が中心に展示されている。
元旦には寛永寺根本中堂への初詣と合わせて、東京国立博物館の東洋館4階の展示を拝観した。
こちらは、傅山の4枚組の「草書五言絶句四首四屛」、張瑞圖の行書12枚組の「西園雅集」といった大作品に見応えがあった。
その他、倪元路、王鐸、文徴明、董其昌、祁豸佳、黄道周なども良かったが、文人の書斎を再現しているコーナーに愛新覚羅溥儀(宣統帝)の対聯が掛けられていた。
世界史の授業で名前や写真を見たり、映画「ラストエンペラー」でジョン・ローンが演じているが、実際に書いた書を観たのは初めてである。
清朝、中華民国、満州国、中華人民共和国と激動の現代史の中を生きて、毀誉褒貶の激しい人物だろうけれど、少なくとも書においては品があると思った。
よく「書は人なり」と言うけれど、日本の明治以降の政治家の悪筆(誰とは言わない)よりは、よっぽど良いと思った。
先週は天気が悪く、いまひとつ出かける気がしなかったけれど、今週は書道の初稽古ついでに書道博物館まで足を延ばそうと思っていたところ、日程を間違えてて、想定外に朝から拝観することができた。
書道博物館の方はいうと、順治帝、康熙帝、乾隆帝といった清朝皇帝の書が観れたり、張瑞圖、董其昌、文徴明、傅山、王鐸といった明代の定番の書家に加えて、八大山人(朱耷)が大きく取り上げられている。
線に抑揚が無く、一見すると拙くも見えるのだけれど、味わい深い書である。主流の書家ではないため、法書としては出版されてはいない。
しかし、書道関連の参考書や企画展では極たまに見かけていて、それが纏まって観れるのは有り難い企画だと思った。
本棚にある展覧会の目録をひっくり返してみても、一冊のみだったので、本当に貴重な機会だと思う。
会期中は何度か行って、隅々まで自分の中に取り込みたいと思っている。
中庭の椿は鮮やかで、何かの実がなっていた。
桜の蕾はまだ微かに見え始めたぐらいだろうか。
帰りは、ぶらぶらと清洲橋通りを歩いて浅草橋まで散歩した。


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